アダム・ランドール監督 Netflix
久しぶりに当たりを引いた作品。こういう新しい作品に出合えるのがとても嬉しいし、出来たら劇場で観たかったなぁ。色彩感覚もイイし、まぁこういう作品はたくさんあるけれど、それなりにフレッシュ!アダム・ランドール監督作品はこれからも抑えていきたいです。
ハリウッドに夜の帳が落ちる頃。ベニーは彼女と待ち合わせて車に乗り込むのですが、そこに怪しげな男が車でつけてきて・・・というのが冒頭です。
画面が、色使いがとてもフレッシュですし、構図もかなり細やかな配慮がされています。女性のバディムービーとも言えなくありませんし、アフリカンアメリカンの男性主人公も、最近は普通に感じられますし、そういった意味で凄く2021年の映画って感じです。
まぁ、最初からネタバレしていますが、いわゆる吸血鬼モノなんですけれど、凄くいいのが、劇中、バンパイア、吸血鬼、バンパネラ、という単語を1回も使用していないのがイイです。
さらに主演の3名の顔立ちが素晴らしく、見た事無い人ばかりなのに、人のイイ大学生は凄く茶目っ気たっぷり目で顔から分かる人の好さがあるし、女性2人は1名は強めの感じですし、もう1名が甘目で、どちらも観た事が無い人なのに、それぞれのキャラクターを顔でも感じさせてくれるのが素晴らしい。衣装も派手にしたり、緩めにしたりと、いろいろ気遣いを感じます。
設定の見せ方も割合最初にモノローグで片づけちゃうのも決して悪くなくて、ボンネット含む車に移しこませるのも、ジャン=ピエール・ジュネ監督作品の『デリカテッセン』オープニングスタッフロールみたいでイイですし、潔いとも言えます。
私はアクションとかに詳しくないので、何とも言えないけれど悪くはないし、ちょっとした萩尾望都先生の「ポーの一族」みたいでいいです。
ヒロインの女の子が凄くカワイイのが特に気に入りました。wiki情報ですけれど、歌手の方みたいで、決して演技が上手いわけではありませんが、ちょっとイモっぽい子ではあると思いますが、そこを無理にハイソにさせている、背伸び感がいいです。
もう1名の女の子はもっとcoolでソリッド。この人も全然見た事が無いのですが、このお姉さま感にとても合ったキャスティングだと思います。
ラストまで、もちろん全然わかってしまう筋ではありますけれど、それでも楽しめる作品でした。
「ポーの一族」が好きな方に、オススメ致します。
コメントを残す