井の頭歯科

「今、私たちの学校は・・・」を観ました

2023年6月2日 (金) 09:00

 

イ・ジェギュ キム・ナムス監督   Netflix
友人のオススメが3回あったので、観ました。それと群像劇、と聞いたので。群像劇、非常に好物です。
突然(本当に突然過ぎる・・・)高校に奇病でゾンビのような症状の感染症が発生、潜伏期間というか感染速度が目に見えるくらい早いので、瞬く間に学校に感染が広がり・・・というのが冒頭です。
私はいわゆるホラー作品、スプラッタ作品、最近はアクション作品、というジャンルを苦手としています、というかあまり好んで観に行く事が無いです。予想されるハッピーエンドというモノを嫌悪していますし、折角時間を使ってみるのであれば、この作品でしか成しえない、と言うモノを見たいと感じます。そして年々その傾向が強くなっていきます。なので、盛り上げる為の、という展開は嫌悪を感じるのですが、その作品が初めて映画を観ている、という人にとってかけがえのない作品になっている、という事は理解出来ます。
だから、ホラーのように怖がらせる、というのが最初にある場合、取ってつけた理由だとシラケてしまいます。スプラッタ作品も、アクション作品も同じです。アクションはそれを考えた人や、演じている役者、スタント含めて、確かに凄いのでしょうけれど、もっと理屈で驚かせて欲しい、と思ったりしてしまいます。
所謂、Don’t Think Feel が出来ません。それが出来る人を単純に凄い、と思えます。何かを決めるに際して、好き嫌いで決めて、と言われても、当然考えてしまいます。やり方がワカラナイのです・・・
なので感受性が低くなってくると、他者の行動が分からなくなったりしますけれど、まぁ、しょうがない、と諦めつつあります、そういう人間だし、そういう風にしか生きられないし、育てられた部分もあるし、偶然もあるでしょうけれど、そういう全てを含めて私が責任を取るしかない。
まず、ゾンビが走るのにびっくりしました。そういうのはゲームの世界な感じがしますけれど、実際の所ゾンビが居るわけでも観た事があるわけでもないので、よく考えたら、何でもありですね。ただ、暗喩としてゾンビを弱者として捕える事も 出来る作品は上品な気がします。友人によると15年くらい前から既に走るゾンビは居たそうです、不勉強ですみませんです。
今作は群像劇なんですけれど、役者さんそれぞれの持ち味があり、キャラクターのかき分けが徹底されていると感じました。
大きく分けると、高校生のあるグループ、その両親含む外部のグループ、警察や軍含む組織のグループに分けられますけれど、その中でもさらに複数の動きがあるので、非常にスリリングです。観客は神の視点で観られるので、大変心地よいのも特徴かと思います。
1シーズン12話を結構短期間で観てしまいました。
好きなキャラクターもいろいろいますけれど、どの人物にもちゃんと光が当たる場面が存在するのがイイですね。
気になる部分もあって、まず原因です。
これは、凄く、飲み込みにくい。いじめられている生徒の親の気持ちを考えても理解出来ないし、この人の責任大きい!しかも、かなり、悪手・・・そこも解せないです。
この教師がある解決策、というかあるんですけれど、これは単に引っ張るだけなんじゃないかな?と思った次第。ところどころこんな感じでもう少し詰められるのでは?とは思いましたが、勢いが、熱量は確かに凄く感じました。
あと、ピンクのカーディガンの女は絶対に許してはいけないし、最もこの作品の中で罪が重いと思います、なんで人をこんなに不愉快にさせる事が出来るのか?謎です。ここまで性格が悪くなった原因みたいなものがあれば、まだ分かるんですけれど・・・でも、行った行動は何一つ許せません。
それと、最後まで割合何も出来ないヒロイン像、守られるという存在はなかなか難しい時代になったな、と感じました。
あと3話は短く出来たと思います。テンポは悪くないけれど。
しかし、エキストラの人数の多さ、多彩さ、これは特筆すべき作品ですね。
この人数をかけられるのNetflixは凄いですね。
群像劇が好きな方に、オススメ致します。

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