CODY CLARKE監督 KILL THE LION FILMS
あの、NO SHARK のCODY CLARKE監督が続編を製作!しかも、日本語字幕をつけてYouTubeに無料公開してくれています。これも日本からのクラウドファンディング含む出資者がいたからで、前作「NO SHARK」に日本人にアソシエートプロデューサーが入っていたおかげだと思います。このアソシエートプロデューサーが、知人だった、というのが前作の1番驚いたところでした・・・でも、この人物のおかげだと言い切っても良いと思います。映画という文化が好きな人とは話していても楽しいです、知人で良かった。
今作はNO SHARKの続編、しかもかなり直接的な続編。なのでNO SHARKのネタバレに繋がりかねません。その部分はご理解ください。
ま、NO SHARK観て気に入らなかった人にはオススメ出来ない作品である事はお伝えします。
サメに食べられたい、という願望の女の子の事件を目撃していた女性が、その事件があったビーチで寝そべっていると、そこに若い男女2人組が現れ、不思議な会話をし始めて・・・というのが冒頭です。
凄く、摩訶不思議な世界。前作はモノローグ一辺倒で、それなりのスタイルだったのですが、今作はモノローグもあるけれど、それは主人公であるブルックのみです。それ以外の会話は普通に話されます。
で、分かってやってるとは思いますけれど、そしてそれをジョーク、それもブラックジョーク的に扱っている事があるんですけれど、それを哲学的、と捉えるのか?もしくは量子物理学的に捉えるのか?は好みが分かれるところだと思うし、何と言いますか、個人的に量子物理学が完全に範囲を特定できていないにも関わらず、スピリチュアルな人々の勝手な解釈補強に使われている事が、凄く気に障ります・・・
例えば、全て私の個人的な浅~い理解の範囲の話しなんですけれど、ニュートン力学は地球上の力学を説明できていたし、ある種正しかったが、宇宙の物理学には、相対性理論が必要で、より細かな差異が必要だからこそ、宇宙の物理学としては相対性理論を用いた物理が使われているのだと思います。もちろん同じように量子力学が必要な分野があるのも理解出来ますけれど、それは基本的に原子とか分子のような世界の物理法則の話しで、スピリチュアルな事象の解釈補強に使うのはどうなんだろうと疑問に思います。まだの私の浅い知識と無能な頭の為でしょうけれど。ただの戯言です。
なのでブルックの思考はあまり乗れなかったけれど、優しい、間違いを認める、という部分は好きです。
でも、このよく分からない不条理な世界で、さらなる不条理をブラックなジョークにするのは確かに面白かったですし、NO SHARKとは、INVISIBLE SHARKだった、という事だと思います。
でも、ラストの解釈は必要だったのかなぁ・・・それに彼氏の話し、凄く理解出来る。イイ人。でもこのやり方じゃ、女性には「全く響かないどころか不満で怒りすら覚えさせるんだろうな、と思うと、私は、分かっていて嘘でもいいから好きな相手に合わせろ、相手を尊重しろ、という事が出来なくて、だからこそ、こちらも正直に思った事を言葉にして、理解を求めている訳であって、そういう相手を自分の都合の良いようになってくれ、してくれ、というのは我が儘で身勝手な行為なんではないか?と思う次第なのでまぁダメ人間ですよね。まぁこちらも相手にこうであって欲しいをやるけれど、その対応は相手の自由なので、それはもちろん臨んだ形のにならないでしょうけれど。
そういう機微が現れていた部分も好みでした。
でも新しさ、と言う意味ではNO SHARKの衝撃には敵わないでしょうね。
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