エルンスト・ルビッチ監督 ワーナーブラザーズ Amazonprime
活弁士 澤登翠
突然、今年はまだルビッチ作品を観てなかったな、と思いAmazonprimeで検索すると、すぐに配信が終わってしまう作品の中で、このタイトルを見つけたので、観ました。
原題はThe Marriage Circleう～ん、慣用句なのでしょうか？でも観終わった後はなかなかな邦題だと感じました。
ジョセフ・ストック教授には若い妻がいて、ウィーンに引っ越してきたのですが、そこに妻ミッツィの親友シャルロッテから手紙が来て・・・というのが冒頭です。
大変面白おかしく、しかも含蓄のある言葉や演出。後世に与えた影響はとても大きなエルンスト・ルビッチ監督の映画らしいコミカルであり、少し苦さもある、大人向けの作品です。
最初はストック教授が主人公かと思いきや、実は違いますし、なんなら昔からこういう人はいたのかも知れませんけれど、凄く典型的にダメな女性が出てきます。
もちろん、古き良きアメリカンな映画ではありますし、確かに古い作品ではありますが、だからこその上品さ、あると思います。
リアルに何もかもを画面で表示しなくとも、察せられる演出、見事です。
冒頭の靴下、私もですけれど、穴の開いた靴下ほど、残念な描写もありますまい。
活弁士の方も良くて満足しました。
古い映画が好きな方に、オススメ致します。
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