クリストファー・ノーラン監督 タッチストーンピクチャー U-NEXT
2024年公開映画/2024年に観た映画 目標 36/100です。 現在は8/38
「OPPENHIMER」があまりに素晴らしかったので、未見ノーラン監督作品はあと3つしかないのですが、そのうちの1つである、こっちを。小説家とか漫画家で、気になった作家はだいたい処女作を読んだりしてから、好きか嫌いか?を判断するようになってしまいましたし、だいたいに於いて、処女作にはその作家性が潜んでいると思うのですが、まだノーランの処女作は観てないので、いつもとは真逆の展開になりました・・・なんでだろ・・・
と言っても、そんなにノーラン監督の事を最高!とか思ってるわけじゃなく、段々と格式、それも映画のステージが上がってる監督だと思っています。インセプションとテネットはいまだに合理的な説明はなされていないと思ってますし、辻褄とかは比較的どうでも良くて、それよりも、俺の撮りたい絵(ただし、実写に限る)を連続して見せる為のモノ、と思っているふしさえ感じます。
19世紀末のロンドンでマジックショーが開かれており、マジシャンであるグレート・ダントン(ヒュー・ジャックマン)は瞬間移動を行おうとしているのですが、そこにライバルであるプロフェッサー(クリスチャン・ベイル)が・・・というのが冒頭です。
これは、エンタメ性と絵柄というかルック、見栄えが素晴らしく融和していると感じました。もしかするとエンタメで言えば今までで1番なんじゃないでしょうか?凄く娯楽作になっていますし、それなりに深い意味も感じます。
伏線回収という点だけみれば、かなり上手いですし、でも、ちょっと説明過多な気もしますけれど、年に1本だけ映画を観ている、くらいの人にも、凄く刺さる映画に仕上がっていて7,ウェルメイドな作品と、ノーラン監督作品の中では言える。
それに役者さんも豪華で、まさかのヒュー・ジャックマンのグレイテスト・ショーマンチックな役柄ですし、クリスチャン・ベイルも負けじと頑張っていますし、2人の主演の愛憎劇になていますので、エモーショナルな瞬間が多く、それぞれの役者さんのファン目線も上手く取り入れていると感じました。
そこにさらに、スカーレット・ヨハンソンが、なんか癖強いな、というキャラを演じてくれているのですが、まぁ主演の2人の余波を描くキャラクターなので、仕方ないかも。
結論に納得するか?は微妙ですけれど、まぁ上手いとは思いました、かなりはじめの方で分かりますけれど・・・
そして、猫映画でもあった。それだけで結構点数高くなってしまいます。黒猫カワイイ。
マジックはタネがあるショーです。超能力でも何でもなくて、あくまで手品。ただ、ショーアップする事があるのみです。その辺で行くと、キャラクターとしては、クリスチャン・ベイルのキャラクターの方が共感は出来る。
しかし、あのギミックをこの時代で、って考えると、まぁ出てくるよな、が出てきて、あの人が演じているとなると、納得感しかない。
ノーランっぽくないと言えば無いし、不思議な作品。
エンタメ性ある、ノーラン作品に興味のある方にオススメ致します。
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