木村聡志監督 クロックワークス U-NEXT
2024年公開映画/2024年に観た映画 目標 36/100です。 現在は15/59
今年は忙しい割に、比較的ハイペースで進んでいます6月中に目標の半分行きそうです。
これは、映画好きな友人のオススメなんで観に行こうとしたら、劇場が終わってて。でも6月に入ってついにU-NEXTに登場したので。
ボーリングのシーンから始まるボーリング映画でもあります。だいたいに於いてボーリング映画と言えば、コーエン兄弟監督「ビッグ・リボウスキ」か、マイケル・ムーア監督の「ボーリング・フォー・コロンバイン」でしょうけれど、私にとっては「ビッグ・リボウスキ」なんですね。サイコーの映画の1つだと思ってます。
美容室で働いているグリコ(筧美和子)とむっちゃん(莉子)は同じアーティストのファンである事がスマートフォンのカバーで知って・・・というのが冒頭です。
で、この一瞬しか映らないこの美容室のバックヤードが、どう考えても、歯医者さんにしか見えないんですよね・・・カルテの棚に、筆積みレジンが置かれていたり、水回りになんとなく、とかで・・・確かに美容室と歯科医院は似ている部分もあるけれど、どうなんでしょう。
完全な会話劇です。
で、恐らく、日本の映画界に残されたジャンルって、パーソナルな会話劇、とアニメーションくらいしか多分無いと思います、非常に残念な話しですけれど。予算をかけないで出来るからこそウェルメイドな作品しか存在しないと思います。
これは「カメラを止めるな」辺りからずっとそうで、「ちょっと思い出しただけ」「MONDAYS/このタイムループ、上司に気付かせないと終わらない」「リバー流れないでよ」是枝監督だって、濱口竜介監督だって、この中にいると思いますし。もう脚本で勝負するしかないところまで追いつめられてると思います・・・韓国映画との違いを考えると、恐ろしいまでに開きを感じますね。そういえば内田けんじ監督「運命じゃない人」もそう。内田監督の新作、いつか観たいし、待ってます。
そんなウェルメイドな作品の中で、割合会話劇に振り切って、しかも非常に現代的な若者を主人公に据え、恋愛モノというか、哲学チックに笑わせる作品、なかなか面白いと思いました。
特に濱口竜介監督の「偶然と想像」の中に出てくる中島歩さんが出てきて、非常に面白い会話劇になってると思いました。
特に良かったのは、脚本だけでなく、間、ですね。俳優さんたちの空気感を、間で表現していて、これはなかなか見ごたえありました。
私は、2名の男性、2名の女性とも、全然わかり合えない気にしかなりませんでしたが、でもちゃんと笑えましたので良かった。でも、中島さんの言い訳は最高に面白い。
あとはもう少し、背番号に意味を感じたかったけれど、まぁ、しょうがない。今のA代表の選手をあまり知らないので。
脚本をちゃんと練れる人しか出てこれなくなりつつありますね。
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