井の頭歯科

「マッドマックス:フュリオサ」を観ました

2024年7月16日 (火) 09:24

ジョージ・ミラー監督     ワーナーブラザーズ     TOHOシネマ新宿
2024年公開映画/2024年に観た映画  目標 36/100です。 現在は18/67
あのMAD MAX Fury Roadのフュリオサ大隊長の前日譚、原題はFuriosa:A Mad Max Sagaです。結構期待して行きました。何と言ってもあの傑作MAD MAX Fury Roadの前日譚ですし、アニャ・テイラー・ジョイが、若いフュリオサを演じるのもアガりそうです。
第3次世界大戦を思わせる大きな戦争と、原子力爆弾を思わせる強い爆発、そして放射能汚染で人類の寿命は半分くらいになっていると言われている汚染されたオーストラリア。幼いフュリオサ(アリーラ・ブラウン)は緑の残る大地に暮らして果実を取っていると・・・というのが冒頭です。
これは、フュリオサが、フュリオサ大隊長になる話しでもあり、復讐譚でもありました。そしてかなり難しい話しだと思います。で、多分この作品が好きになれない人も結構いらっしゃるようで、その気持ちも分からないでもない。1番大きな原因は、多分キャスティングなんでしょうね・・・そして思った以上に、ディメンタス(クリス・ヘムズワース)の映画。でもよく見るとやはり復讐譚としての話しですね。だから、Mad Max:Fury Roadの直前まで繋がります。
復讐譚として、新しい部分も出していますし、描写も、Fury Roadほどではないけれど、かなり凄い事もやってます。だから個人的には大満足です。
ただ、気になる部分もあって、この荒廃した世界で生きていくのには、かなりの覚悟が必要ですし、私は多分3秒くらいしか生きられない世界です・・・だからこそ、な描写は結構気になりました。
それは、髪の毛の描写なんですね・・・
ここがかなりの違和感なんですよ。
それと、ディメンタスが好きか?嫌いか?でも評価が分かれてしまいそうです。私は結構好きなキャラクターでした。何と言っても、愛嬌がある。この荒廃した世界で愛嬌があって、それなりのリーダーシップを発揮して、勢力を伸ばすのは稀有な事だと思いますし。
車の描写に目新しさが無かったのも気に居られなかった原因なのかな?でも私にはMad Maxな世界を楽しみました。でも、かなり工夫されていて、新しい描写、結構あったと思うんですけれど。車じゃないからなのかな?それに、ディメンタスの車は最高じゃないかな?馬鹿の発想だけれど、笑ってしまいました。
Mad Maxな世界が好きな方にオススメ致します。
アテンション・プリーズ
ここからはネタバレありの感想なので、未見の方はご遠慮くださいませ。
で、ネタバレあり、だと、描きたかったのは、結局復讐、なんですよね。ここがジョージ・ミラー作品であるMad Maxの1作目でも描かれている話しですし、納得なんですけれど、アップデートするのが、非常に難しい話し。あのジョージ・ルーカスでさえ、復讐を帰還に変えているわけで、復讐には強い否定感がありますし、不正義感もある。それをどうするのか?が本作の肝だったと思います。
なので、ラストは、どちらかと言えば急にファンタジックになってしまったとも言えますし、ちょっと時間軸として、難しい感じもしました。でも、撃つわけには行かなかったと思いますし、ちょっとこれ以上どうやっても復讐を肯定的に描けないと思います。ある意味、それが復讐なのですし。
ディメンタスというキャラクターは、凄く愛嬌があって良かったですし、それは演じているクリス・ヘムズワースの個人的な人柄な気もします。闇落ちディメンタスとか厨二病かよ、というのも愛嬌あってこそ。こういう部分を笑いに帰るチカラを愛嬌は持っていると感じます。
イモータン・ジョーがこんなに出てくるのもびっくりしましたし、嬉しかった。ウォー・ボーイズも活躍していますし、これも良かった。
で、警備隊長ジャックは、個人的にマックスにしか見えなかったですし、そういう人物が居ても良いけれど、稀有な存在でしょうし、その稀有な存在がご都合主義的に味方になるのは少し違和感あります。退場のしかたにも、もう少し配慮して欲しかった。
で、時系列で考えると、さらに気になる部分もあって・・・
いろいろあって、イモータンの砦で匿われる。髪の毛を自ら切って囮に使って脱出。までは分かる。ここで潜伏するのが、やはり復讐の為であるなら、それも理解出来ます。
でも、なら、ジャックと2人で逃げようとしているのはなんで?という風に感じてしまうのです。ジャックが良い人間で、彼であれば、緑の地を一緒に守れる、と思ったのかも知れません。
さらにそのジャックが亡くなってしまって、母の仇だけでなく、ジャックの仇でもあるから、ディメンタスにこだわったのかも知れません。
でも急な復讐に燃える話しになった気がするんですね・・・
ま、でも細かい事だとも思います。
私にとって1番違和感が大きかったのは、結局、アニャの目力が強すぎて、女性っぽさが強すぎて、シャーリーズ・セロンの演じるフュリオサ大隊長には見えない、という事に尽きると思います。
じゃ、誰だったらよかったのか?は不明ですけれど、これは誰が演じてもダメで、シャーリーズ・セロンが演じていれば!としか思えないのです。
だって、アニャ・テイラー・ジョイも頑張ってるんだけど、目の大きさが違い過ぎるんですよ・・・それに、髪の毛を切って囮にして、逃げ出しているのに、なんでまた伸ばしてるの?この世界で男に見られる方が得が多いのに、そもそも女性的過ぎる体つきなんですよ・・・ココが1番難アリだと思います。
やはり、フュリオサ大隊長はシャーリーズ・セロンあって成り立つ話しだったんだな、と強く感じましたが、ジョージ・ミラー監督が作ってくれたことは感謝です。
それにディメンタス結構好きになってしまった、あの人形の名前が知りたい!!

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