井の頭歯科

「ベルリン・ファイル」を観ました

2024年8月20日 (火) 09:25

 

リュ・スンワン監督     cjエンターテイメント     U-NEXT
2024年公開映画/2024年に観た映画  目標 36/100です。 現在は23/79
今、劇場でかかっている「密輸1970」という作品がかなり面白いらしく、評判を聞きます。監督リュ・スンワン作品はまだ観た事が無いので、U-NEXTさんならあるかも、と思ったら、結構な数が揃ってました!流石U-NEXTさんです!!
で、普通は一番古い作品から順に見たいのですが(私は「処女作にその作家性が最も表れる派」です、例外もあるけれど)、何と言っても、あの「チェイサー」のハ・ジョンウさんが出演している!という事でこの作品を観る事にしました。このハ・ジョンウさん、ナ・ホンジン監督作品で知ったのですが、カッコイイです。そして演技も凄い。私はアクション映画をあまり観ていないので何がどう凄いのか?がワカラナイのですが、この人のアクションの凄さは理解出来ます。
2013年公開映画ですけれど、全然知らなかった・・・
こめかみを抑えながら帰宅した男(ハ・ジョンウ)は隠し部屋で銃を解体して傷口を消毒し、というのが冒頭です。
この最初の場面でもうかなり面白くなりそう!という予感しかないです。物凄く緻密に計算されたスパイ映画だという事が理解出来ますし、期待も大きいのですが、最後までのその期待を裏切りません。
ベルリンの現在(2010年代か?)で陰で行われているスパイの暗躍を描いた作品で、かなり世界情勢を踏まえていますし、国際色豊かです。そして何と言っても、北と南に分かれている朝鮮半島の事情が見事に表れています。
とにかくハ・ジョンウさんだけでなく、役者さんが皆素晴らしいのですが、もう1人の主役とも言えるハン・ソッキュさんも素晴らしかったです。これはある種のバディムービーと言えなくもないです。
で、もちろんアクションが素晴らしいのでしょうけれど、私はそこよりも、脚本、そしてその脚本を見せる演出が特に素晴らしいと思いました。その上でアクションが必要なのだと思います。本当に脚本が秀逸!誰が敵で誰が味方なのか?そもそも裏切っているのは誰なのか?とかアラブ系、イスラエルのモサド、アメリカCIA、ロシア、本当にいろいろな人が出てくるのですが、それが収斂していき、まさかのバディ誕生という脚本が秀逸。ただし、ドイツ警察は無能扱いになりますけれど、そんな事は些細な事に感じさせてくれます。
これは素晴らしい監督と脚本。密輸1970も観に行かなければ。
韓国映画ファンの方にオススメ致します。
で、めちゃくちゃに映画「グレイマン」に似ているシーンがあると思うのですが、これは有名な話しなのでしょうか??

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