連休最後の日に12校会という歯科大学の中でも新設校(といっても結構古いんですが・・・)の会合の勉強会に参加してきました。日本歯科医師会、という大きな組織の会長である大久保先生の講演を聴いてきました。
東日本大震災と中医協という診療報酬をめぐる動きについてのお話しだったのですが、かなり面白かったです。
東日本大震災における歯科医療の携わったことについては、本当にびっくりするような仕事で、いくつかスライドも見たのですが、かなり大変な仕事だと思いました。地震と津波の被害は圧倒的なものでした。その中での診療行為、そこに立ち会った方々は自身も被災された地元の先生方だった(しかも自分のことを脇に置いて、です!)というお話しも、知らなかった事実です。
また中医協のお話しはいかにして歯科医療の診療報酬の環境を変えるのか?というお話しだったのですが、私も1人の歯科医療に携わる人として知っておくべきお話しでした。海外との比較もいろいろあって面白かったですが、やはり皆保険制度というのは多数の人が利益を享受できるシステムだと思います。診療報酬システムでの中医協という診療側、支払い側、公共側からの介入の複雑さ、それぞれの立場、そして歯科医師会の戦略や戦術も多少なりとも理解出来たと思います。やはり組織として成り立ちためにはもっと会員である私たちの意識を変えないといけませんし、そのためには組織の上の方々の面倒でも説明も必要だと感じました。そういう意味でも滅多に聞くことの出来ない貴重な時間だったと思います。
ひとこと追加しておきますが、皆保険制度についてですけれど、恵まれていることが当たり前になってしまうと、恵まれているという事実が忘れ去られますから、その点には注意したいですね。
やはり治療ではなく、クリーニングとメインテナンスの重要性を改めて認識しました。8020運動という、80歳になった時に、自分の歯を20本残そう、という運動があるのですが、8020を達成している方と達成できなかった方との間での非常に狭い範囲でのデータも示されましたが、有意差があったことも、面白いデータでした。もっと広く広報していく必要性あります。残念ですが、歯はあって当たり前なので、無くなって初めてその価値を感じられるのですが、その時では既に遅いですから。
けんたろうさん、大阪来られるのですか?
はい、11月5日6日に行きます。多名部先生と、犬飼先生と、土井先生には声かけました。先生もいかがですか?詳しくはまた改めてメールいたします。