小池 龍之介著 小学館
個人的にタイトルからして私向きではない(私は「考える」ことこそ人間の素晴らしい部分だと思います)、のですが、たまには全然違った角度から考えてみたくなったので。
アテンション・プリーズ!
今回はオススメというわけではありません、読んでかなりの違和感を覚えたのでその違和感が何なのか?を「考える」ために文章にしてみました。ので『そんなつまらないもの書くな』というお叱りの言葉は充分理解できますので、そういう方はご遠慮くださいませ。ただ、何故違和感を感じたのか?を言葉で他者に説明できるくらい自分の考えを進めてみたかった、ということです。違和感を言葉にしてみたかった、ともいえます。それが考えることだと思うので。
私はこの方が本当に「考えない練習」という主旨の内容を語っているとは思えませんし、この本を読んで「なるほど!おかげで私は考えないでもっと五感に頼って生活し集中することでもっと思考も冴えるようになりました!」っていう人はそうはいないんじゃないでしょうか?たしかに一見非常にスマートで口当たりの良い言葉を連ねて、相手に(読者に)寄り添う形の語りかけですし、納得出来る部分もあるには、あります。
しかし「考えない練習」なんて何処にも書かれていない、のではないかと思うのです。この方の言う「考えてしまう」ことの例のほとんどは、普通「悩み」という言葉で表すのが一般的だと思うのですが。
ただ『悩んで』いても解決はしませんけれど、『考えて』いれば何かしらの解決策が生まれると思います。失敗もあるかもしれませんが、少なくとも前に進むと思います。
もっと集中しましょう、悩むの止めて、順序だてて考える練習しましょう。
で終わると思います。もったいつけていろいろ語られていますが、正直それはちょっと考えれば中学生くらいの子なら考え付ける(本当に書き写すのが恥ずかしいんですが、ゴシック太文字で「謝罪の際には具体的な改善策を述べる」とか、「悪口は結果的に自分の心を汚す」とかいうスピリチュアル発言もありますし、悪口は良くないことは恐らく小学生でも知ってます)発言が多すぎます。これで気付かされるのなら、その人は今まで「悩んで」いるだけで「考えて」いたわけではない、というだけだと思うのですが。
次回は「考える」ということについて考えている非常に対照的な本を読んだので、その感想を書きたいと思います。
明日、11月5日は私健太郎はお休みいたします。よろしくお願い致します。
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